Case Study 010 社員の安全確保、薬包装の供給責任を果たす 株式会社旭紙工 包装専門業者として半世紀以上の実績 対象事業 医薬品包装事業 を持つ。医薬品、化粧品等の包装を受 ▶ BCPの概要 託製造し、充填包装機の開発・製造か 対象リスク 東京湾北部地震 ●製造品目の中でも社会的責任が大きい医薬品の包装をBCP ら包装資材の手配まで一貫したシステ 代表取締役社長 の対象とし、その製造工程を重要業務とした。 ムで迅速に提供している。 ●発災後は緊急時生産体制を構築するため、従業員の安否確 会社概要 称 号:株式会社旭紙工 櫻井 正宏 ▶ 策定を終えて 認、顧客・協力会社との緊急会議を行い、生産計画を立て BCPの策定により、やらなけ 直し、生産再開を目指す。 ればならないことが明確にな ●製造ラインを目視確認し、電力復旧後の通電動作確認に基 所 在 地:東京都台東区上野6-7-17 製造業 事業概要 り、危機管理の方向性を定め 設 立:1948年3月 づき、緊急修理等の対応を行う。在庫資材の外観に異常が る こ と が で き ま し た。 今 後、 資 本 金:1,000万円 認められる時や品質劣化の恐れがある場合は、委託先と協 PDCAを 回 し て ブ ラ ッ シ ュ 議の上使用可否を判断する。 アップしていくとともに、全 従業員数:26名 代 表 者:代表取締役社長 櫻井 正宏 ●社員への危機管理教育を行い、代替要員の育成を行う。 URL:http://www.asahi-pack.co.jp/ Case Study 社員に浸透させていきたいと 思います。 011 関連会社と協力し一貫した印刷事業を継続する 池田印刷株式会社 事業概要 創業60年を迎えた印刷会社。美術印刷 対象事業 印刷事業 を得意とし、アパレルや化粧品など色 ▶ BCPの概要 彩表現で高品質を求められるカタログ、 対象リスク 東京湾北部地震 ●顧 客対応から印刷工程、資材管理までが重要業務のため、 パンフレット、DM等の商業オフセット 代表取締役 人員、設備、サーバ等が必須。 印刷を中心に手掛ける。 ●従業員の被災に備え、平時からマニュアル整備とOJTで多 能工化を進め、代替要員によって業務継続する体制を構築。 会社概要 池田 幸寛 ▶ 策定を終えて 有事にも事業継続したいとい ●設備の社内点検を行い、必要な場合は、保守契約・緊急連 う当社としての思いと、全日 絡先リストに基づいて業者に修理を依頼。印刷に必要な上 本印刷工業組合連合会常務理 設 立:1958年5月(創業1953年11月) 水は、近隣工場と供給について協定締結、または湿し水循 事として業界にBCPを普及さ 資 本 金:1,000万円 環システムを導入。印刷業務の再開が遅れる場合は、災害 せたいという思いのもと、取 時協力協定を結んだ協力工場に業務委託する。 り組みました。社内では、既 称 号:池田印刷株式会社 所 在 地:東京都品川区西五反田6-5-34 従業員数:30名 代 表 者:代表取締役 池田 幸寛 ●社内サーバは破損防止策・二重化を講じるとともに、クラ URL: http://www.ikeda-print.co.jp/ Case Study ウド上にデータのバックアップを行う。 存のISMSと統合して運用して いきたいと思います。 012 フィルターのメンテナンスで顧客の復旧を助ける 株式会社ウエックス 事業概要 厨房換気を基盤にした設備の総合メー 対象事業 フィルター交換事業 対象リスク 東京湾北部地震 カー。空調関連設備のメンテナンス業 ▶ BCPの概要 を主力事業とし、大規模ビルに顧客が 多い。災害後に厨房設備の緊急対応、 メンテナンス需要が拡大する。 会社概要 称 号:株式会社ウエックス 所 在 地:東京都目黒区下目黒6-16-12 ●主な顧客は大規模ビルの飲食店テナントであり、被災後は フィルターの交換・修理依頼が多く発生する。災害当日の 代表取締役社長 大羽 淳一 メンテナンスや緊急対応、復旧の動きに対するスケジュー ▶ 策定を終えて ル調整、フィルター交換、使用済みフィルターの洗浄を優 組織横断的に討議したことに 先業務とし、対応可能な体制を整備した。 より、業務の洗い出しや課題 ●平時より緊急受付対応マニュアルの整備による業務標準化 の整理ができ、企業力の強化 設 立:1990年6月 や教育を行うとともに、負傷等による人員の不足に対して につなげることができました。 資 本 金:9,800万円 は、本社からの応援や協力会社の活用で対応する。また、フィ 今後は従業員への教育訓練を ルター洗浄・修理を行う湘南センターの設備損壊等に対し 通して、誰にでもわかりやす ては、応援要員が手作業で対応し、スケジュールや顧客情 いBCPを目指し、対応力の向 報保管サーバ破損時はBCP文書で対応する。 上を図ります。 従業員数:30名 代 表 者:代表取締役社長 大羽 淳一 URL:http://www.wexx.co.jp 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 17 Case Study 製造業 013 社員の安全を第一に、商品供給を絶やさない NIC株式会社 事業概要 対象事業 エレベーター用インターホン製造・販売 エレベーター用インターホン及び関連 機器、運行監視盤の設計・製造・販売 対象リスク 多摩直下地震 と据付工事を行う。緊急時に使用する ▶ BCPの概要 商品が多い。 人員の不足、部品・製品の一部飛散・落下を想定。 会社概要 ●社員の安全を第一に、社内の部品・製品・設備の震災対策 称 号:NIC株式会社 を徹底し被災を最低限に止める。 所 在 地:東京都八王子市子安町3-5-2 設 立:2009年4月7日 資 本 金:1,000万円 従業員数:30名 代 表 者:代表取締役社長 森脇 康之 森脇 康之 ▶ 策定を終えて 防災マニュアルは従来からあ りましたが、新たに基本方針 ●作業手順書の整備と多能工化を行い、人員不足でも各部門、 を定め、具体的な被災を想定 名古屋拠点及び協力会社との連携により供給を継続する。 して実のある事業継続の指針 ●平 時より在庫や入荷頻度の調整を行い、在庫量の適正化・ ができました。社員の安全を 平準化を行う。 URL:http://telecall.co.jp/ 第一とし、災害時でも商品供 ●情報資産は、バックアップ場所を複数化することでデータ を確実に保持する。 Case Study 代表取締役社長 ●取 扱量が多い標準的な商品の製造・販売業務を対象とし、 給を絶やさないことで企業価 値を高めていきます。 014 災害時もお客様へのグローバル供給を守る 欧文印刷株式会社 事業概要 アラビア語ほか20数言語の翻訳、Web 対象事業 印刷・製本事業 を活用したフォトブック・名刺・オン ▶ BCPの概要 デマンド印刷、消せる紙等の商品開発、 ●事業の再開には、社員と印刷・製本設備、紙とインキ、印 ニス印刷等の技術開発を手掛けるマー 代表取締役社長 刷データと電力が必須。自社で継続対応可能かを迅速に判 ケット創造型企業。 断するために、被害箇所を確認する優先順位を決定した。 会社概要 称 号:欧文印刷株式会社 所 在 地:東京都文京区本郷1-17-2 設 立:1946年12月 資 本 金:2億8,150万円 従業員数:150名 代 表 者:代表取締役社長 和田 美佐雄 URL:http://www.obun.jp/ Case Study 対象リスク 地震 和田 美佐雄 ▶ 策定を終えて ●自社で事業継続する場合は、代替要員を含めた担当者の役 最悪な状況に陥ったときの全 割分担と機械設備等の復旧手順に従い対応。情報システム 体像や、個々の課題が確認で はバックアップデータと代替機器を使用し、モバイル端末 きました。オフィス・工場等 の活用、または媒体を直接製造拠点へ持参する。 の改修箇所が明確になり、各 ●代替拠点で対応する場合は、印刷データなど最低限の経営 業務の担当者・協力会社等の 資源を事前に洗い出し、停電時にも速やかに業務を移管で 連絡網の重要性も認識できま きる体制を構築。外注先や仕入先との迅速な情報共有が行 した。今後は有事の際に機能 えるように、連絡先を全社で共有する。 するよう準備していきます。 015 被災免れた設備を利用して早期に出荷を再開 関東加工紙株式会社 事業概要 各種電子部品の製造に不可欠となる部 対象事業 自社加工ロール事業 品保護等の金属合紙、気化性防錆紙、 対象リスク 多摩直下型地震 無 塵 紙 等 の 加 工・ 製 造・ 販 売 を 行 う。 ▶ BCPの概要 本社では受注・購買・生産管理、狭山 工場では加工・出荷を行う。 会社概要 称 号:関東加工紙株式会社 所 在 地:東京都板橋区成増3-20-4 設 立:1954年10月 資 本 金:1,500万円 従業員数:35名 代 表 者:代表取締役 根岸 正一郎 18 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 ●本社において基幹サーバと複合機、PCの破損等を想定。基 代表取締役 根岸 正一郎 幹システムが停止の間、手作業または表計算ソフトで業務 ▶ 策定を終えて を継続。 社員の安否確認をはじめとす ●狭山工場において従業員被災、製造装置・設備の半壊を想定。 る初動の緊急時対応から、事業 被災後は破損を免れた装置で当面対応し、可能であれば応 復旧までの道筋まで、災害に対 急修理して対応。 する事前準備の重要性に改め ●予防・低減策として、本社ではガラスの飛散防止、キャビネッ て気付きました。今後はPDCA ト・ロッカーの転倒防止などを行った。また、狭山工場の を回し、策定したプランをさら 屋根補強、原反(加工前の材料)の荷崩れ防止、天井式クレー に充実したものに昇華させて ン脱輪防止を行った。 いければと考えております。 Case Study 016 医薬品原料メーカーとして供給責任を全うする 宏輝株式会社 医薬品及び化粧品の原料となる甘草由 対象事業 甘草事業 来のグリチルリチン酸モノアンモニウ ▶ BCPの概要 ムを製造・販売。他にジェネリック医 薬品原料・中間体の輸入販売等も行う。 対象リスク 東京湾北部地震 ●事業継続に必要な重要業務は受注・指示、製造、品質管理、 納品・請求等。これらの遂行には営業担当者、経理PC、製 造・検査用設備等が必須。 会社概要 製造業 事業概要 代表取締役社長 光寺 弘幸 ▶ 策定を終えて ●被災による営業担当者の出社不能時は、あらかじめ整備し 懸案だったBCP策定を全社プ た業務手順書により代替要員が業務を遂行。特定のPCに依 ロジェクトとして達成できま 設 立:1953年5月 存している経理業務は破損に備え、重要度に合わせてファ した。異なる部署のメンバー 資 本 金: 1,000万円 イル管理の方法を見直した。 が一緒になって真剣に取り組 称 号:宏輝株式会社 所 在 地:東京都千代田区三番町2 従業員数:60名 代 表 者:代表取締役社長 光寺 弘幸 URL:http://www.cokey.co.jp Case Study ●薬事法により、業務再開には品質保証検査や稼動状況の確 み、各拠点間の団結力を感じ 認が定められているため、固定等の予防・低減策で設備機 ています。形だけでなく、こ 器を守るとともに、万一の破損時は、部門間で機器を融通 の活動の重要性を全社員に浸 して作業を継続できる体制を検討した。 透させていきたいと思います。 017「安全と安心」の確保で事業継続 株式会社弘久社 事業概要 1963年に印刷業を開始し、多摩地域 対象事業 販売促進支援事業 に根差して発展。マニュアルなどの冊 ▶ BCPの概要 子印刷を得意とする一方で、販促品の 製作、展示会出展サポート、人材派遣、 ソーシャルビジネスも展開。 対象リスク 立川断層帯地震 ●顧客の被災状況把握、製品納入数量・時期の再調整及び製 ●顧客との連絡窓口となる営業部員の不足を補うため、営業 事務及び製造部員から対応可能要員を選定し任命する。 会社概要 代表取締役 品納入を発災後の最重要業務と位置づけた。 平野 芳久 ▶ 策定を終えて 「安全・安心」に対する“想い” ●仕掛製品・印刷資材の被災状況を確認し、資材購買・制作・ をBCP文書に盛り込むことが 製造計画を見直す。製本設備の自社内修理及び設備メーカー できました。また、発災時に 設 立:1963年4月 との優先対応の取決めを行い、設備の50%を確保。残業対 管理すべき情報の一覧表も作 資 本 金:6,000万円 応等で100%のアウトプットを目指す。 ることができましたので、演 称 号:株式会社弘久社 所 在 地:東京都立川市上砂町5-1-1 従業員数:47名 代 表 者:代表取締役 平野 芳久 URL:http://www.kokyusha.com/ Case Study ●制 作データは、2台のサーバで相互保管することにより、 リスク分散を図る。 習を実施しながらその実効性 を改善していきたいと思って います。 018 製品供給を早期復旧し、顧客の信頼を守る 株式会社髙春堂 事業概要 1933年創業。事務用封筒・各種特殊 対象事業 封筒及び別製品製造・販売 保存袋の専業メーカー。千葉県に工場、 ▶ BCPの概要 配送センターを構え、受注から製造、 物流まで一貫した封筒全般のサポート 体制を構築している。 会社概要 称 号:株式会社髙春堂 所 在 地:東京都中央区日本橋茅場町2-8-5 設 立:1947年3月(創業1933年) 資 本 金:4,500万円 従業員数:127名 代 表 者:代表取締役社長 髙木 明裕 URL:http://www.kohshundo.co.jp 対象リスク 地震 ●主力製品である別製封筒製造を対象とし、受注済製品の納 期確認、購買・外注手配、生産、出荷を重要業務とした。 ●帰宅困難時に備えて備蓄品を購入。社員に対して帰宅マッ プの準備等、防災に関する教育を徹底。 代表取締役社長 髙木 明裕 ▶ 策定を終えて BCPを策定することで、各自 ●顧客、工場との連絡に、固定電話、メール、緊急用のGmail の「事業を継続する」意識を など複数の手段を使い、被災状況と納期確認を行う。緊急 高め、討議する機会になりま 用Gmailは顧客へあらかじめ通知しておく。 した。今後、よりシンプルで ●工 場の設備・機械に位置のズレ等が発生した場合に備え、 実効的な訓練・演習を継続す 社員へ修復技術の習得を推進。修理業者へ災害時の協力要 ることが大切であり、課題で 請について協議しておく。購買・外注先については、災害 あると思っています。 時協定締結等を検討。 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 19 Case Study 製造業 019 グループ連携強化による迅速な業務再開を目指す 弘和印刷株式会社 事業概要 コンセプト・クリエイション、デザイン、 対象事業 企画・制作、印刷事業 クロスメディアの制作と印刷までをグ 対象リスク 東京湾北部地震 ループ会社とともに行い、トータルサー ▶ BCPの概要 ビスを実現。モノづくりのこだわりを 失わず高い信頼を得ている。 BCPを策定した。 会社概要 所 在 地:東京都足立区本木南町15-17 瀬田 章弘 ▶ 策定を終えて ●制作データの損傷についてはクラウドによるバックアップ 称 号:弘和印刷株式会社 代表取締役社長 ●主事業である印刷業を対象として、重要顧客案件について スタッフの防災意識が変わり、 データを活用。データが復旧できない時は、校正紙、顧客 リスクマネジメントの基本は への再依頼、メール履歴等を活用し、企画・制作業務を復旧。 できたと思います。また、避 設 立:1964年8月 ●発災直後は複数の連絡手段により従業員の安否を確認。ま 難所に紙を提供するだけでも 資 本 金:1,500万円 た、多能工化を進め、出社可能者が代替して業務を行う。 掲示板に使用するなど一助と ●加入する組合のネットワークを活用。事前協議を行い、災 なることを知りました。これ 従業員数:18名(グループ32名) 代 表 者:代表取締役社長 瀬田 章弘 URL:http://www.kowax.jp Case Study 害時の協力体制を検討する。 を契機に事業継続、地域貢献 へ力を注いでいきます。 020 被災状況を迅速に確認、代替工場で製造を再開 小松ばね工業株式会社 事業概要 創業以来、精密ばね専門メーカーとし 対象事業 本社工場(製造1課・2課・3課) て試作から量産まで受注生産を行う。 対象リスク 東京湾北部地震 光学機器・電気機器・通信機器・OA機器・ ▶ BCPの概要 医療機器・自動車部品・宝飾品等、幅 広い用途に対応している。 会社概要 称 号:小松ばね工業株式会社 ●被災後に製品製造から出荷までの流れを復旧させるには人 取締役社長 小松 万希子 員、製造装置、外注先及び仕入先が必要なため、これらの ▶ 策定を終えて 被災状況を確認し、本社工場内で対応可能か、宮城・秋田 東日本大震災で被災した経験 の工場での代替が必要かを速やかに判断する。 もあるため、ある程度イメー ●あらかじめ工場内確認箇所の優先順位及び復旧手順を決め、 ジしながらBCPを策定できま 設 立:1952年12月 各業務と人員の対応を整理して、平時の担当者が出社困難 した。今後は従業員の意識に 資 本 金:1億円 な場合でも対応できるようにした。 定着させ、有事の際にも行動 所 在 地:東京都大田区大森南5-3-18 従業員数:82名 代 表 者:代表取締役 小松 節子 URL:http://www.komatsubane.com/ Case Study ●電気が使用できない状況でも、既存帳票類と通信端末等の できるように取り組みます。 最低限の経営資源で受注・生産指示・納期調整等の業務を 継続し、代替先で生産を行う手順を確認。 021 被災後も出版物製作を速やかに再開 三美印刷株式会社 事業概要 医学書、理工学書、参考書、絵本等の 対象事業 定期刊行物・単行本印刷事業 出版物や商業印刷物の印刷、デジタル ▶ BCPの概要 コンテンツの制作を行う。協会、学術 学会誌など月100冊以上の単行本・定 期刊行物を製作。 会社概要 称 号:三美印刷株式会社 対象リスク 地震 ●発災後は受注済み印刷物の製作を優先して復旧させる。復 旧に必要な情報システムとデータ、人員、製造設備、各工 代表取締役社長 山岡 景仁 程の外注業者について、情報システムとデータ、製造設備 ▶ 策定を終えて の破損、人員の出社困難、外注業者の同時被災等を想定。 東日本大震災後に自力で策定 ●予防策として情報システム機材の固定や遠隔地へのデータ しようとして断念しましたが、 バックアップを行い、機材破損時は予備機で代替。人員は 今回の策定で大変わかりやす 設 立:1949年9月 平時より引き継ぎ可能な体制を構築し、有事はスキル表に い文書が完成し、全体を把握 資 本 金:8,000万円 従って再配置。外注業者は災害時協定会社へ再委託。製作 できました。また、サーバが 中で引き継げないものは営業を通じて顧客と納期を調整。 最も重要な資源であることも 所 在 地:東京都荒川区西日暮里5-9-8 従業員数:200名 代 表 者:代表取締役社長 山岡 景仁 URL:http://www.sanbi.co.jp 20 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 ●自社での業務復旧が困難な場合は、各工程別に事前に締結 した災害時協定外注業者に委託。 再認識させられました。 Case Study 022 生コン製造により社会インフラの工事継続を支える 宍戸コンクリート工業株式会社 対象事業 生コンクリート製造販売 建設工事現場等で使用される生コンク リートの製造販売事業。3トンから10 対象リスク 都心南部直下地震 トン車まで合わせて約50台のミキサー ▶ BCPの概要 車を保有し、世田谷区をベースに地域 ●事務所の従業員及び配送中の運転手の安否確認、停電時の の現場ニーズに対応している。 プラント緊急対応、サイロ等の安全確認を優先業務とした。 会社概要 称 号:宍戸コンクリート工業株式会社 所 在 地:東京都世田谷区給田3-2-15 設 立:1954年4月 資 本 金:2,000万円 ▶ 策定を終えて 事業継続に向けて、プラント、 情報システム、要員、仕入れ先、 配。停電時におけるプラントの手動動作を共有し、複数基 協力会社の全体業務フローの あるサイロについては縮退モードで稼動する。 見直し、解決策の検討ができ、 良かったと思います。最悪の 事態を考えておき、焦らず復 ●配送用ミキサー車及び運転手の不足は、予備車及び下請け URL:http://www.shishido-concrete.co.jp/ 宍戸 邦啓 自社で応急修理を行い、対応できない場合は修理業者を手 和剤をそれぞれ被災地外の出荷基地へ変更。 代 表 者:代表取締役会長 宍戸 啓昭 取締役社長 ●製造工程に必要であるプラント、サイロ等の損害を確認し、 ●原 材料の仕入れについて、セメント、骨材(砂利、砂)、混 従業員数:22名 Case Study 製造業 事業概要 で代替する。 旧していけば良いことがわか りました。 023 有事でも撮影・アルバム製作をやり遂げる ジャパンクリエイト株式会社 事業概要 ブライダル業界を中心に、企画からア 対象事業 ブライダル事業 ルバム製作・販売、写真・映像撮影を ▶ BCPの概要 行う。全国主要都市に営業拠点があり、 対象リスク 首都直下地震 ●地震の影響がないブライダル会場での撮影遂行及びアルバ 名古屋とタイに工場を持つ。コストや ム製作を優先業務とした。 対応スピードに定評がある。 ●撮影者の安否確認リストを作成し、撮影予定者が遂行不能 会社概要 称 号:ジャパンクリエイト株式会社 取締役常務 田中 隆太 ▶ 策定を終えて の場合は、被災地外の撮影者で代替。使用するノートPCは、 今回のBCP策定により、有事 主要会場に常備しておく。 の際に取るべき行動をより具体 ●アルバム検品・出荷業務担当者の不足に対しては、勤務体 化できただけでなく、社員、撮 設 立:1996年11月 制変更と他地域の社員で対応。アルバム製作のための写真・ 影者、式場、協力会社等の重要 資 本 金:6,000万円 映像データが破損した場合は、バックアップデータで速や 性を再認識しました。今後は全 かに復旧する。 営業拠点、名古屋とタイ工場と 所 在 地:東京都千代田区岩本町2-5-12 従業員数:197名 代 表 者:取締役社長 田中 淳 ●本社にあるアルバム製作に必要な特殊プリンタが破損した URL:http://www.japan-create.jp/ Case Study 場合は、名古屋及びタイ工場で印刷を代行する。 の連携を充実させ、BCP活動 を全社的に展開していきます。 024 早急に復旧可能な製造システムを確立する 株式会社シルベニア 事業概要 パソコンやAV等の電子部品の接点材料 対象事業 めっき加工事業 となるフープ材に金・銀・ニッケルめっ ▶ BCPの概要 きを施した後、圧延加工やスリット加 工をした製品を製造している。小ロッ ト、多仕様、短納期でも対応可能。 会社概要 称 号:株式会社シルベニア 対象リスク 東京湾北部地震 ●主力事業をめっき加工事業とし、それを構成する受注、購買、 工程管理、めっき等加工、出荷、請求業務を対象とした。 ●20 ~ 30%の従業員の被災、ほぼ全ての製造装置や検査装 代表取締役社長 永安 裕之 ▶ 策定を終えて 置及び基幹サーバの破損、在庫や仕掛品の一部破損、仕入 このプロジェクトに参加した 業者や外注業者の一部の被災などを想定。 ことで、復旧するまでの「でき ●各種製造装置については、軽微な破損は社内で修復、その ること」と「できないこと」の 設 立:1946年2月 他は業者に依頼し、使用可能になった装置から順次稼働す 区分けを明確にすることがで 資 本 金:2,400万円 る。各種検査装置の修復は業者に依頼し、修復終了までは きました。万が一、災害が発生 外部に検査を委託。基幹サーバについても、修復は業者に した場合も、手順通りに動けば 依頼し、修復終了までは受発注管理や工程管理は手作業で 最小限のダメージで事業を復 対応する。 旧できると確信しております。 所 在 地:東京都板橋区成増2-31-5 従業員数:37名 代 表 者:代表取締役社長 永安 裕之 URL:http://www.silveneer.co.jp 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 21 Case Study 製造業 025 迅速な判断で顧客メーカーの生産を止めない 株式会社セキコーポレーション 事業概要 1948年の創業以来、 精密機構部品の 対象事業 プレス加工(量産) 対象リスク 東京湾北部地震 プレス加工技術を追求し、 大手メーカー ▶ BCPの概要 等製品の重要部品を金型設計・製作、 ●顧 客メーカーの製品生産に影響するプレス加工を対象に プレス加工、組立完成品の一貫生産体 制で提供している。 造装置の破損、外注及び仕入先協力会社の同時被災等を想定。 会社概要 称 号:株式会社セキコーポレーション 所 在 地:東京都八王子市明神町2-9-22 設 立:1954年2月(創業1948年) 資 本 金:8,000万円 従業員数:90名 代 表 者:代表取締役 関 重和 URL:http://www.seki-corp.co.jp/ Case Study 代表取締役 BCPを策定。生産再開に必要となる生産管理システムや製 関 重和 ▶ 策定を終えて ●安否確認・被害状況の確認の仕組み及び顧客や協力会社と 短期間でBCPを策定すること の連絡体制を確認。通信遮断後の一定時点で重要な協力会 ができ、やっとスタートライ 社や顧客には直接訪問を行う。 ンに立てたと実感しておりま ●システムはバックアップデータ活用による代替機で復旧し、 す。今後は災害時にも適切な 停電時は帳票類と携帯電話等を活用して対応。製造装置の 行動がとれるように演習・訓 修理に時間がかかる場合は自社海外工場で代替生産するた 練に継続的に取り組み、実効 め、顧客との調整を含めてその移管手順を確認。協力会社 力を高めてまいります。 についてはサプライヤーまで含めて代替先を検討した。 026 お客様の立場で印刷一貫生産体制を早期復旧 セザックス株式会社 事業概要 都内に3拠点を有する創業69年の総合 対象事業 印刷事業 印刷会社。企画、制作、印刷、製本ま ▶ BCPの概要 で一貫した社内生産体制を持つ。また、 WEBサイト制作、業務用アプリの開発 なども手掛けている。 会社概要 称 号:セザックス株式会社 所 在 地:東京都大田区鵜の木2-9-7 設 立:1948年10月(創業1945年11月) 資 本 金:1億8,491万円 従業員数:287名 代 表 者:代表取締役社長 馬場 明彦 URL: http://www.sezax.co.jp Case Study 対象リスク 東京湾北部地震 ●BCP対象事業は印刷事業の中から納期、品質要求が厳しい 代表取締役社長 サプライチェーン関連商品を選定。 ●従業員及びその家族の安全確保と必要生産設備を正常に稼 馬場 明彦 ▶ 策定を終えて 働させるために、安否確認システムを導入。機械設備の安 お客様からの要請もありBCP 全対策を徹底し、緊急時復旧手順を作成。生産設備が不足 に取り組み、全社横断的なプ する場合は、協力会社と災害時対応の事前取決めを行い、 ロ ジ ェ ク ト メ ン バ ー に よ り、 代替生産も考慮する。 短期間で形にできました。こ ●情報システムのデータについては、バックアップルールを れからPDCAを回してさらに 決め、PCの転倒防止策を実施。また、自家発電機の設置に 良いものにし、全社に浸透さ よるサーバルームの維持、PC・携帯電話等の電源確保を検 せて、社員の喜ぶBCP活動を 討。 進めていきます。 027 迅速な生産再開で液体調味料の供給を継続 大東食研株式会社 事業概要 1955年設立。自社内に研究所、工場 対象事業 OEM液体調味料 を持ち、いち早く麺用別添スープ(液体・ ▶ BCPの概要 粉末)の開発に着手。その後も匠の味 の工業化を追求し、各種調味料の開発、 製造を行い、製麺・流通・外食企業等 に提供。 対象リスク 地震 ●顧客である製麺業等の製品供給に直接影響するOEM液体調 味料の生産・出荷を重要業務としてBCPを策定。 ●業 務に必要な生産設備、レシピ・生産計画・在庫データ、 電力について、設備故障やサーバ破損、停電等を想定。 代表取締役社長 佐々木 隆一 ▶ 策定を終えて 東日本大震災後、BCPの必要 ●発災直後は、生産設備や在庫、仕入先、協力会社の被災状 性を痛感し、緊急連絡網などの 況を確認し、顧客と協議するとともに、生産設備の故障を 見直しを進めてきました。今回 近隣業者へ修理依頼する。サーバ破損時は紙情報と手作業 は5回 の 討 議 に よ り 当 社BCP 設 立:1955年6月 で対応。停電時は蓄電池と車用変換機で携帯電話やPCを のひとつの形ができ、対応方法 資 本 金:6,500万円 充電。 をメンバーで共有化できまし 会社概要 称 号:大東食研株式会社 所 在 地:東京都千代田区丸の内3-3-1 従業員数:145名 代 表 者:代表取締役社長 佐々木 隆一 URL:http://www.daitoh-shokken.co.jp/ 22 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 ●生産設備の機器固定や配管のステンレス化、データのバッ クアップ等、平時より被害の極小化対策を講じる。 た。今後はメンバーを中心に全 社員へ展開していきます。 Case Study 028 ヒューズの出荷を継続してインフラを守る 大東通信機株式会社 1948年設立以来、電子部品メーカー 対象事業 警報用ヒューズ事業 対象リスク 東京湾北部地震 として産業機器分野で業績を重ねる。 ▶ BCPの概要 自社技術により警報用ヒューズを開発、 シリーズ化を進めており、高い評価と 業界シェアを維持している。 会社概要 称 号:大東通信機株式会社 所 在 地:東京都目黒区下目黒2-17-7 設 立:1948年7月 資 本 金:9,500万円 従業員数:184名 代 表 者:代表取締役社長 小山 浩一 URL:http://www.daitotusin.co.jp Case Study 製造業 事業概要 ●通信や鉄道等のインフラ設備に使用され、供給責任が大き 代表取締役社長 な警報用ヒューズの出荷を優先的に復旧する。 ●重要な経営資源である生産管理サーバ及び生産設備の破損、 小山 浩一 ▶ 策定を終えて 部品加工の外注先の同時被災等を想定。生産管理の帳票で 東日本大震災以降、顧客から の臨時対応、多能工化による手組み生産、製品・部品在庫 BCPの要望があり、策定を決 の棚補強等の対策によって製品供給を継続。またサーバを 意しました。短期間での策定 つくば工場に移設してバックアップ体制を整備。 の た め 準 備 は 大 変 で し た が、 ●人員の不足に備えてつくば工場からの応援体制を整えると 経営の方向性を考える良い機 ともに、熟練OBも積極的に活用する。今後は仕入・外注先 会でした。今後も活動を継続 に対してBCP策定状況の調査を行い、対策を協議する。 し、全製品に対応したBCP策 定を目指します。 029 カラー印刷機の早期立ち上げを目指す 株式会社大東美術 事業概要 大手印刷会社からの委託業務を中心に 対象事業 印刷事業 印刷事業を展開。品質面などで高評価 ▶ BCPの概要 を得ている。また、自治体や地元企業 の商業印刷物も手掛け、顧客の要求に 柔軟に応えることを強みとしている。 対象リスク 東京湾北部地震 ●印刷事業の中でも売上の多くを占める大手印刷会社の委託 代表取締役 業務を対象とし、ほぼすべての設備や装置が破損すること を想定。 ▶ 策定を終えて ●従業員や家族の安否確認後、設備、装置、備品等の被害状 会社概要 前田 賢治 自社の経営資源を改めて認識 況をチェックリストをもとに確認する。その上で、顧客と す る 良 い 機 会 と な り ま し た。 連絡を取り、優先する印刷物を決定。主要設備であるカラー また、BCPを策定をすること 設 立:1969年12月 印刷機の故障、インクの手配は、販売代理店へ早急に手配 で、社員が会社全体のことを 資 本 金:4,800万円 する。災害時協力を要請する場合の連絡手段について事前 考える姿勢ができたと思いま 打ち合わせを実施。 す。企業をより良くしていく 称 号:株式会社大東美術 所 在 地:東京都練馬区北町3-12-3 従業員数:9名 代 表 者:代表取締役 前田 賢治 ●自動車のバッテリーからPC・携帯電話などを充電する方法 ためにも、BCP策定が大事だ や、緊急時の制作工程管理方法も検討した。 Case Study と思いました。 030 工業用塗料のサプライチェーンを絶やさない 太洋塗料株式会社 事業概要 建築物や道路で使用される遮熱、高日 対象事業 工業用塗料の製造 射反射、しみ止め、結露防止等のため ▶ BCPの概要 の塗料や、自動車部品生産等で使用さ れる錆止等の特殊塗料を水系で開発し 製造を行う。「人と地球にやさしい“機 能性特殊”塗料」を扱う専門メーカー。 会社概要 称 号:太洋塗料株式会社 所 在 地:東京都大田区東糀谷6-4-18 設 立:1951年8月 資 本 金:4,950万円 従業員数:22名 代 表 者:代表取締役 平本 光雄 URL:http://www.taiyotoryo.co.jp 対象リスク 東京湾北部地震 ●自社設備の応急修理を実施し、原料の購買・受入、生産計 画見直し、製造を優先業務とした。 ●電力や水道が長期間停止した場合、所属している塗料工業 代表取締役 平本 光雄 ▶ 策定を終えて 会や地域の工業会への水の提供依頼及び製造委託を検討。 地域全体で災害が発生した際、 また、原料供給が長期間停止した場合は、所属している塗 近隣を含めてお互い助け合っ 料工業会への協力要請を検討。 ていく考えを認識できました。 ●システム停止を想定し、重要関係先に納品する塗料の製造 に必要な配合表は、あらかじめ書面でまとめておく。 また、経営陣と現場が対等に 意見を出し合う討議ルールは、 ●原料や製品を工場内で運搬するために必要なエレベーターが 今後、当社における改善のた 停止した場合に備え、小型発電機、電動ウインチ及びチェー めのルールとして取り入れて ンブロックを設置。小分けして運搬する手順を定めた。 いきたいと思います。 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 23 Case Study 製造業 031 工場間連携で“紙管”の供給を維持する 立山紙工株式会社 事業概要 1970年に紙管・紙器等の製造・加工 対象事業 紙管製造・販売事業 対象リスク 千葉県東部地震 工場として設立。テープやラップの芯 ▶ BCPの概要 などに使用される大小様々な種類の紙 管・紙リールを、静岡・茨城・相模工 場よりタイムリーに供給している。 会社概要 称 号:立山紙工株式会社 所 在 地:東京都千代田区神田和泉町1-2-7 設 立:1970年10月 資 本 金:3,000万円 従業員数:97名 代 表 者: 代表取締役社長 山本 和義 URL:http://w1.alpha-web.ne.jp/~tateyamaseishi/ Case Study ●顧客工場のサプライチェーンを構成する“紙管”製造・販 代表取締役社長 売を対象とした。 ●発 災後、出社可能な本社営業担当が自社・顧客・仕入先・ 山本 和義 ▶ 策定を終えて 外注先の被災状況を確認し、製造部が既受注分の生産計画 自社だけでは作り上げること を立て直す。 ができなかったと感じていま ●本社社員、工場の技術者負傷に対しては、多能工化により 育成している要員により代替する。 す。今後は、これをどう社員 に周知するか、どう肉付けし ●工場の加工設備の故障については、稼働可能機の種類、台 ていくかが重要です。いつま 数を確認し、事前に共有化した業務マニュアルに基づき他 でも情熱を失わずしっかりと 工場との連携のもと代替生産を行う。同時に設備メーカー 活動を継続していきたいと に緊急保守を依頼する。 思っています。 032 製造設備の早期復旧によりグリース供給を継続 中央油化株式会社 事業概要 創業以来、グリース及び加工油メーカー 対象事業 グリースの開発・製造・販売 として半世紀以上の実績を持つ。産業 対象リスク 東京湾北部地震 界における各種機械の長寿命化指向に ▶ BCPの概要 対応した技術開発により、数々の高性 能製品を生み出している。 ●発災直後の従業員の安全確保と火災発生等の二次災害防止 のため、既存の緊急時対応体制を見直す。 会社概要 称 号:中央油化株式会社 代表取締役社長 ●主力製品のグリースの開発・製造・販売を対象事業とした。 ●東京工場における工場配管や製造設備等の被災状況を迅速 森 廣志 ▶ 策定を終えて 地震に対するBCP策定を通じ、 BCPとは何か、なすべき事項 に調査し、修理業者との綿密な情報共有により早期復旧を は何かが良く理解できました。 設 立:1958年6月 目指す。併せて、茨城工場での代替製造を可能とするため、 BCPの骨組みができましたの 資 本 金:4,800万円 平時から工場間の連携を強化する。 で、全社に展開するとともに、 所 在 地:東京都板橋区坂下1-34-22 従業員数:85名 代 表 者:代表取締役社長 森 廣志 URL:http://www.chuo-yuka.co.jp Case Study ●原材料の購入については、平時より代替仕入先をリスト化 今後は、演習・訓練により判 し、複数購買を可能にする。在庫品の破損状況及び仕入先 明する改善点を改良していき 被災状況から総合的に判断し調達する。 ます。 033 サプライチェーンの維持はメーカーの使命 中興化成工業株式会社 事業概要 フッ素樹脂の総合加工メーカー。ドー 対象事業 フッ素樹脂加工製品 ム用膜材、粘着テープ、ベルト、チュー ▶ BCPの概要 ブなど、広い産業分野における工業材 料を製造。国内に5事業所・3工場、海 外にもネットワークを置きグローバル な事業展開を行う。 会社概要 称 号:中興化成工業株式会社 所 在 地:東京都港区赤坂2-11-7 設 立:1963年3月 資 本 金:1億1,395万円 従業員数:420名 代 表 者:代表取締役社長 庄野 直之 URL:http://www.chukoh.co.jp 24 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 対象リスク 地震 ●フッ素樹脂加工製品を対象とし、本社及び東京支店の業務 に重要な資源を、人と情報システム、仕入・外注先と特定。 代表取締役社長 庄野 直之 連絡に必要な人員、仕様や顧客情報などを管理する北九州 ▶ 策定を終えて データセンターとの通信手段を確保する。 日頃から何か起こった時のコ ●発災後、社員の再配置、PC、スマホの再配給を行う。本社 ンティンジェンシープランを の電力が復旧せずネット通信が困難な場合は、宇都宮へ業 考 え て お く こ と は 重 要 で す。 務を移管し社員が移動。自宅での作業が可能な社員につい それに備えているということ ては、在宅作業を検討。 は会社の大きな武器になりま ●仕入、外注先が同時被災した場合は一時的に代替会社へ切 す。今後、大会社に負けない り替え、代替不可能な製品についてはBCPの策定を検討し BCPへと完成度を高めていく てもらう。 つもりです。 Case Study 034 組織の連携強化による早期業務再開を目指す 株式会社東京印書館 一般書籍、写真集、ポスター、カレンダー 対象事業 製版、印刷、デジタルソリューション事業 等のオフセット印刷業。近年では、デ 対象リスク 東京湾北部地震 ジタルアーカイブ事業を展開。高品質 ▶ BCPの概要 かつ適正な価格の製品を提供すること で、顧客より信頼を得ている。 会社概要 称 号:株式会社東京印書館 製造業 事業概要 代表取締役社長 ●被災による制作データの損傷、社員出勤率低下、協力会社同時 下中 直人 被災を想定。発災後、複数の連絡手段により従業員の安否確認 ▶ 策定を終えて を行い、本社及び営業機能を朝霞台に集約することで生産管 日常では当たり前だと思って 理機能を維持し、玉川工場からの応援要員により業務を継続。 いたことが、BCPを策定する ●同時被災が懸念される協力会社及び代替が難しい紙やイン ことで、何が大切であるかが 設 立:1947年10月 クなどの仕入先とBCP対策について情報共有するなど、協 わかりました。また、業務全 資 本 金:1億円 力体制の構築を検討。 体を見直すきっかけにもなり、 所 在 地:東京都文京区音羽1-22-12 従業員数:100名 代 表 者:代表取締役社長 下中 直人 URL:http://www.inshokan.co.jp Case Study ●自 社・協力会社が保有する制作データの損傷については、 日常における業務管理や改善 バックアップの一元管理を検討。また、サーバ復旧及びHP にも有効であると考えており 更新手順を整備し、属人性を解消した。 ます。 035 クリーンルームの早期再稼働で事業を継続 東京プロセスサービス株式会社 事業概要 電子部品等の製造に使用されるフォト 対象事業 フォトマスク事業 マスク・スクリーンマスク・メタルマ ▶ BCPの概要 スクを、高精度・高密度回路に対応し た生産システムにより、高品質、短納 期で製作している。 ●フ ォトマスク(半導体の回路形成用原版)事業を選定し、 称 号:東京プロセスサービス株式会社 所 在 地:東京都渋谷区宇田川町19-5 設 立:1968年5月 資 本 金:5,000万円 従業員数:157名 代 表 者:代表取締役社長 安本 実 URL:http://www.topro.com 代表取締役社長 製造に必須なクリーンルーム、純水供給配管及びサーバの 被災を想定。 安本 実 ▶ 策定を終えて ●クリーンルームの被災状況を調査し、室内の片付けと清掃 会社概要 Case Study 対象リスク 東京湾北部地震 身の丈に合ったBCPを策定で を行う。電力復旧後、チェックシートによる動作確認を行い、 きただけでなく、経営戦略の 再稼働して速やかにクリーン度を回復させる。 一環として能動的に使用でき ●純水供給配管の破断に備え、平時より応急処置に必要と考 ることがわかりました。今後 えられる部材を常備しておく。被災後は自社で応急処置を は、 確 実 にPDCAサ イ ク ル を 行い、早期に復旧させる。 回し、他拠点への水平展開を ●サーバの被災により編集データ及び指示書等のデータが消 失した場合は、バックアップデータから復旧する。 図り、会社内にBCPを定着さ せたいと思います。 036 顧客のニーズをいち早く確認して供給を継続 株式会社東鋼 事業概要 1940年の創業以来70年にわたり精密 対象事業 精密切削工具事業 切削工具の製造販売を行う。長年培っ ▶ BCPの概要 た技術力をもとに、自動車や航空機の 製造用切削工具から医療術具の開発・ 製造まで展開している。 会社概要 対象リスク 東京湾北部地震 ●東京本社営業部員の帰社困難や負傷、販売管理データベー スが格納されたサーバの故障及び仕入先・外注先の同時被 代表取締役社長 寺島 誠人 災等の発生を想定。ただし生産を行う福島工場は被災なし ▶ 策定を終えて と想定。 社長の私が不在時に災害が発 ●人員不足に対しては、他拠点から動員し、顧客対応体制を 生しても、策定したBCPによっ 確保する。また顧客の被害状況とニーズを速やかに確認す て社員が万全に対応すること 設 立:1954年1月(創業1940年) るために外出時行動ルールと顧客リストを整備し、必要な ができるようになったと思い 資 本 金:6,286万円 生産・出荷業務に人員を集中させる。 ます。今後は福島工場や名古 称 号:株式会社東鋼 所 在 地:東京都文京区本郷5-27-10 従業員数:44名 代 表 者:代表取締役社長 寺島 誠人 URL:http://www.toko-tool.co.jp ●販売管理データは福島工場でのバックアップ体制を検討。 屋 営 業 所 へ もBCPを 展 開 し、 ●仕入先・外注先とはそれぞれのBCP確認及び事前協議を行 全社的な取組を進めていきた うが、同時被災した場合などは代替業者を利用する。 いと思います。 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 25 Case Study 製造業 037 工場の安全策を強化し、多能工化で事業を継続 株式会社特殊金属エクセル 事業概要 特殊金属加工による高機能材料の製造 対象事業 高機能材料の製造・販売 を行う。独自の技術を組み合わせ、カ 対象リスク 東京湾北部地震 スタムメイド製品・部材を自動車、電 ▶ BCPの概要 子機器、精密機器、刃物、繊維機械等 の企業に提供している。 会社概要 代表取締役社長 ●被災により完成品・仕掛品の一部が損傷し、機械設備の故 谷口 毅 障や社員の出勤率の低下、物流の遅れによる資材の入手困 ▶ 策定を終えて 難で事業に影響が出ると想定し対策を検討。 製造工程が多く機械設備も複 ●工場内の安全管理を見直し、製品の破損に備え予防策を施 雑であるため、経営資源の洗 し、機械設備には損傷具合に応じた復旧時間と保守会社を い出しと、事業継続策をまと 設 立:1940年5月 整理。進捗・出荷及び設備保全業務を重点に担当者の役割 め る の は 大 変 な 作 業 で し た。 資 本 金:3億円 を明確にし、迅速な復旧体制を検討。 これまでは部門ごとで取り組 称 号:株式会社特殊金属エクセル 所 在 地:東京都豊島区目白1-4-25 従業員数:263名 代 表 者:代表取締役社長 谷口 毅 URL:http://www.tokkin.co.jp Case Study ●出勤率低下に対する人員確保のため、人員とスキルを特定、 んでいた防災がBCPに展開さ 通勤経路を洗い出し、多能工化の優先順位を明確化した。 れ、本社、工場間の統制が図 れたことは有意義でした。 038 代替拠点を活かしシリンダの供給を継続 株式会社南武 事業概要 金型用油圧シリンダ、鋼板巻き取り機 対象事業 金型用油圧シリンダ製造 用ロータリージョイントの設計・製造・ 対象リスク 東京湾北部地震 販売・修理及びオーバーホールを行う。 ▶ BCPの概要 高い品質と信頼性を誇る製品は世界約 40カ国で使用されている。 会社概要 称 号:株式会社南武 所 在 地:東京都大田区萩中3-14-18 設 立:1965年12月(創業1941年8月) 資 本 金:5,800万円 代 表 者:代表取締役 野村 伯英 URL:http://www.nambu-cyl.co.jp Case Study シリンダ製造を中心に検討。 野村 伯英 ▶ 策定を終えて ●発災後、社員の安全確保を第一とし、設備、情報システム、 事業の早期復旧の為には社員と 部材在庫、仕入・外注先、インフラの被災状況を把握する。 図面、浜松工場や海外拠点が重 ●停電が長引いた場合や施設・設備が大きな被害を受けた場 合は、浜松工場や海外現地法人により代替生産を行う。 ●仕入先や外注先が同時被災し、復旧に時間がかかる場合は、 従業員数:111名 代表取締役 ●売上比率が高く、顧客からの納期要求が厳しい金型用油圧 代替先を利用。そのため二重購買を促進する。 ●ITシステムの復旧までは、バックアップの図面PDFデータ と印刷済み帳票を基に、設計や生産管理、製造業務を行う。 要であることを再認識しまし た。BCPノウハウも学びまし たのでロータリージョイント事 業 に も 拡 張 し、 全 社 員 へ の BCP浸 透 を、ISOと 併 せ て 継 続的改善を進めていきます。 039 顧客と連携し、食料品パッケージ製造を継続 ニットーパック株式会社 事業概要 食料品をはじめとする生活関連のパッ 対象事業 食品軟包装製造 ケージなど、各種軟包装材の企画、製造・ ▶ BCPの概要 加工、販売を行う。茨城・越谷の2か所 の自社工場で一貫生産を行い、徹底し た品質管理を誇る。 会社概要 称 号:ニットーパック株式会社 所 在 地:東京都中央区日本橋馬喰町1-7-19 設 立:1947年4月 資 本 金:5,850万円 従業員数:115名 代 表 者:代表取締役 五味 賢一 URL:http://www.nittopack.co.jp 26 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 対象リスク 東京湾北部地震 ●主要顧客である食品メーカーより、災害時の早期復旧を求 められたため、食品の軟包装製造を対象とした。 ●発災直後、工場では製版・印刷・ラミネート等の全設備を 代表取締役 五味 賢一 ▶ 策定を終えて 停止し、従業員の安否を確認する。本社では、各拠点及び 各拠点のメンバーが一丸とな 仕入れ・外注先の被災状況を確認。営業が顧客と協議して りBCPを策定できました。平 生産の優先順位及び仕様変更などを確定する。 時の業務を整理した結果、災 ●東京本社と連絡がつかない間は、茨城工場で災害対策本部 を立ち上げ、独自に業務が再開できる体制を整えた。 ●生 産管理を行うネットワークシステムが停止した場合は、 システムに頼らない方法で業務を復旧する。 害時の対応手順や課題が明確 になりました。今後は定期的 に 見 直 し を 行 い、 社 内 教 育、 顧客・協力会社との連携を強 めていきます。 Case Study 040 迅速な行動により公共インフラ復旧に貢献 日本橋梁工業株式会社 道路橋梁用ジョイント部品の製造・販 対象事業 ジョイントの施工 売・施工を行う。表面にゴムを使用し ▶ BCPの概要 ており、錆びない、騒音が少ない等の 製造業 事業概要 対象リスク 東京湾北部地震 ●ジョイントの施工事業は、災害時に緊急点検を行う契約を 利点に加え、ランニングコストの低価 取締役 顧客であるゼネコンと締結しており、発災直後に迅速な対 格化を実現している。 会社概要 称 号:日本橋梁工業株式会社 菊地 智美 応が求められる。また、損傷を受けた橋梁を復旧するため ▶ 策定を終えて の製品需要が増大することも想定されるため、それらにつ 当初、BCPは難しいと考えて いての対応を検討。 いましたが、今回でしっかり ●工事作業者の安全確保と緊急時訓練を行う。また、同業他 とした礎ができました。演習 設 立:1978年8月 社と災害時協定を締結し、連携して顧客の要求に応える。 により、有事の際にやるべき 資 本 金:1,300万円 ●製品については、在庫量の見直し、仕入れリードタイムの ことが膨大にあることもわかっ 所 在 地:東京都墨田区堤通1-10-10 従業員数:14名 代 表 者:代表取締役 菊地 義弘 URL:http://www.dfj-nikkyo.com/ Case Study 短縮化に取り組む。また、調達先のBCP対策も確認し必要 たので、今後、更に検討を重ね、 性の理解を促す。 会社として機能するものに仕 ●道路工事に必要な警備会社は、平時から二社と取引を行う。 上げていきます。 041 災害時もペットフードの供給責任を果たす 日本ペットフード株式会社 事業概要 50年の歴史を持つ犬・猫等のペット 対象事業 ペットフード製造販売 対象リスク 東京湾北部地震 フードメーカー。業界の先駆者として ▶ BCPの概要 着実に販売を伸長させてきた。原料は ●有事に際しては売上・利益の多くを占める主力商品の生産 国内や海外から仕入れ、商品は一貫生 産工場から卸業者の倉庫へ納品。 工場では生産管理・購買・生産・出荷を重点業務とした。 会社概要 称 号:日本ペットフード株式会社 所 在 地:東京都品川区東品川2-2-4 設 立:1963年12月 資 本 金:1億円 従業員数:155名 代 表 者:代表取締役社長 宮原 直樹 宮原 直樹 ▶ 策定を終えて ●発災後、従業員は安否確認システムを使用して被災状況を ペットは家族と一緒に暮らし 把握し、営業体制、本社体制を整える。本社が使用できな ており、東日本震災時は商品 い場合は名古屋支店など他拠点に対策本部を設置する。 が店頭から消え混乱しました。 ●顧客要求、在庫、生産力、購買先及び物流の被災状況を総 安定供給を心がけ製造販売体 合的に把握し、本部で生産計画を立て、工場では生産設備 制を整えていますが、災害時 を1週間で稼働させ、製造開始から出荷までを1週間で行う。 の優先活動が整理できました。 ●工場設備の被災予防策、データセンターでの基幹システム URL:http://www.npf.co.jp/ Case Study 代表取締役社長 を継続するため、本社では顧客対応・受注・システム復旧、 運用、物流業者との連携等、平時から減災対策を進める。 行政と協力し、非常用ペット フードの備蓄も進めます。 042 迅速な生産再開で顧客とのパートナーシップを守る 株式会社原田製作所 事業概要 モ ー タ ー に 用 い ら れ る“ コ ン ミ テ ー 対象事業 コンミテーター製造・販売 ター”の専門メーカーとして、構造や ▶ BCPの概要 仕様から量産コストまでトータルバラ ンスを実現した製品を自動車部品メー カー等に提供している。 対象リスク 地震 ●コンミテーターの製造・販売を迅速に再開するためのBCP を策定。業務に必要となる生産設備の破損、加工業者等の 外注先の同時被災を想定。 代表取締役社長 原田 隆弘 ▶ 策定を終えて ●生産機器破損に備えて、修理業者の連絡先及び代替生産を 取引先や金融機関からのBCP 依頼する外注先をリストアップし、どの外注先でも対応で 策定の要求や調査をきっかけ きるように依頼する製造部分の作業手順書を整備しておく。 に当事業に参加しました。若 設 立:1959年7月 資材については保管方法・場所を見直し、使用可否判断の 手のメンバーが共同作業を行 資 本 金:4,000万円 ための基準を決定。 い、成果を出せたと思います。 会社概要 称 号:株式会社原田製作所 所 在 地:東京都台東区東上野1-23-4 従業員数:50名 代 表 者:代表取締役社長 原田 隆弘 URL:http://www.harada-mfg.co.jp ●サーバ使用不能時も手書き伝票で業務を遂行できる体制を 形だけに終わらせないために 構築した。また、停電に備えハイブリッド車の利用、発電 も訓練を通じて魂を入れてい 機の購入も検討。 きたいと考えています。 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 27 Case Study 製造業 043 印刷品質を保つために制作部門の継続に集中 光写真印刷株式会社 事業概要 企画営業制作から印刷・製本・納品ま 対象事業 制作事業 でを行う総合印刷会社。企業の社会的 ▶ BCPの概要 責任を重視し、自然環境保全に配慮し ●有事の場合、印刷製本工程は他社へ依頼することとし、品 て印刷工程における環境負荷物の使用 代表取締役社長 質を求められる印刷データの制作工程を中心に復旧対策を を抑えるなどの取組を行っている。 検討。 会社概要 称 号:光写真印刷株式会社 所 在 地:東京都大田区下丸子2-24-26 設 立:1949年11月 資 本 金:1,510万円 従業員数:85名 代 表 者:代表取締役社長 惟村 唯博 URL:http://hpd.co.jp Case Study 対象リスク 東京湾北部地震 惟村 唯博 ▶ 策定を終えて ●必要な経営資源は、PCに保存した制作中のデータ、電力イ 社内外で有事の際に安心でき ンフラで、被災ではPC破損によるデータ消失、電力インフ る仕組みができ、社員間で意 ラの停止を想定。 識の統一が図られ、結束が強 ●電力停止に際しては、発電機によって業務人数分のPCを稼 まったことが最も大きな収穫 働させて対応。データが消失した場合は、クラウドバック だったと思います。今後も具 アップから制作中のデータを取得する。その上で、顧客と 体的な対策の推進、知識共有 相談して納期や納品形態を調整しながら制作中データの完 を通して全社の意識を高めて 成を行う。 いきたいと思います。 044 重要設備の安全対策により、災害必需品の包材供給を継続 株式会社福井洋樽製作所 事業概要 対象事業 ファイバードラム製造事業 医薬品、化学品等を搬送する際の紙を 使った梱包容器(ファイバードラム、 対象リスク 東京湾北部地震 紙管等)のカスタム設計・製造・販売 ▶ BCPの概要 を行う。容器の軽量化を通して梱包・ 物流の合理化と環境問題に取り組む。 指示、材料確認手配、製造等の業務を優先して復旧させる。 ●作業者の安全確保・機械の安全停止を行い、チェックシー 会社概要 称 号:株式会社福井洋樽製作所 所 在 地:東京都荒川区南千住7-23-22 設 立:1954年10月 資 本 金:2,960万円 従業員数:57名 代 表 者:代表取締役 福井 康雄 福井 康雄 ▶ 策定を終えて お客様への供給責任を果たす トで被災状況を迅速に把握した後、製造可能な品目、運送 た めBCPに 取 り 組 み ま し た。 会社及び顧客の状況を確認して、上記優先業務を再開。 安全対策や、災害時の担当者 ●工場内の避難ルートを確保するとともに、重い金属ローラー の役割が明確になり会社とし の落下防止、代替のない重要設備の保護、通電後の火災防 てスタートラインに立てたと 止策等、入念な予防・低減策を講じた。 思います。今後は事務局だけ ●静岡・茨城工場と連携してBCPに取り組む。 URL:http://www.fukui-youdaru.co.jp Case Study 代表取締役 ●発災後は、受注、営業、生産計画の再作成、現場への作業 でなく、社員全員が参加でき る取組にしていきます。 045 地方拠点への迅速な切り替えで、ねじ製造を継続 富士セイラ株式会社 事業概要 創業以来84年、一貫して、ねじをはじ 対象事業 ねじの製造・販売事業 め締結部品の製造を手掛け、電子・精 対象リスク 東京湾北部地震 密機器・自動車関連などの製品を多数 ▶ BCPの概要 提供。全国に6カ所の事業所を展開する。 会社概要 称 号:富士セイラ株式会社 所 在 地:東京都品川区東大井1-3-25 設 立:1927年3月 資 本 金:5,716万円 従業員数:67名 代 表 者:代表取締役社長 髙須 俊行 URL:http://www.fujiseira.co.jp ●主事業であり、顧客からのBCP策定要請があったねじ製造 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 髙須 俊行 事業を対象とした。発災後も新規案件を受注し、製造を止 ▶ 策定を終えて めない計画を検討。 既に当社の製品供給体制はお ●受注業務を行うITシステムが破損することを想定。 客様のサプライチェーンマネ ●ITシステムのクラウド化やデータバックアップを実施。発 ジメントの一部となっており、 災後は、受注業務を東日本と西日本に分け、栃木と関西営 災害時にも迅速に供給体制を 業所へ各々移管する。その他の部材購買などの業務は栃木 復旧させる命題がありました。 事業所に移管し、各地方拠点からの要員を派遣する。 今回の取組で、課題克服につ ●拠点間で共有すべき情報及び情報共有手順を検討し、周知 を図る。 28 代表取締役社長 なげることができました。 Case Study 046 食の安全性を守る動物用医薬品の供給を継続 フジタ製薬株式会社 1930年に創業し、動物用医薬品の製 対象事業 動物用医薬品及び医薬部外品製造販売事業 造販売を主要な事業としている。産業 対象リスク 多摩直下地震 動物だけではなく、コンパニオンアニ ▶ BCPの概要 マルにも使用され、食の安全性や人と 等しい命を守るために高い品質管理を 行う。 称 号:フジタ製薬株式会社 所 在 地:東京都品川区上大崎2-13-2 設 立:1935年5月(創業1930年) 資 本 金:1,000万円 従業員数:119名 代 表 者:代表取締役 藤田 昌弘 URL:http://www.fujita-pharm.co.jp/ Case Study 代表取締役 ●動 物用医薬品及び医薬部外品製造販売をBCPの対象とし 藤田 昌弘 た。従業員の安否確認をし、受注・出荷関連の要員を確保 ▶ 策定を終えて して、製品在庫の出荷業務を立ち上げる。 既存のBCPは、初動対策が主 ●設 備保守業者と連携して5つの医薬品製造ラインの復旧を 会社概要 製造業 事業概要 で、製造現場の減災対策と事 目指す。被災が大きいラインについては、要員を再配置し、 業継続策、社員への普及策が 黒磯工場での代替生産を行う。 不十分なことに気づきました。 ●東京工場では非常用電源によりエアーコンプレッサーを稼 食 の 安 全 を 守 る た め、 設 備・ 働し、衛生環境を保持。クリーン環境の整備、品質検査を 機 器 の 地 震 対 策 を 強 化 し、 遂行するにあたり、検査機器と検査用サーバの耐震策を徹 BCPメンバーを中心に演習や 底。従業員の防災意識を高めるための啓蒙活動を実施した。 実践で社内展開を進めます。 047 有事においても速やかに地図制作事業を再開 株式会社武揚堂 事業概要 1897年創業。戦後、地図類の出版販売 対象事業 制作・編集、印刷事業 業務を開始し、編集・製図・製版・印刷 対象リスク 東京湾北部地震 の一貫生産体制を確立。現在は地理情報 ▶ BCPの概要 システムソフト等の開発・販売や屋外広 告制作等の事業も展開している。 会社概要 称 号:株式会社武揚堂 所 在 地:東京都中央区日本橋3-8-16 設 立:1937年10月(創業1897年) 資 本 金:4,000万円 代 表 者:代表取締役社長 小島 武也 URL:http://www.buyodo.co.jp Case Study 小島 武也 印刷に必要な上水インフラの停止、サーバ及び制作データ ▶ 策定を終えて の破損や使用不可を想定。 長時間にわたる支援のおかげ ●社屋損壊の場合は、作業に必要な専用のPCを移動して安全 な場所で制作を継続。PC使用不可の場合は制作外注を活用。 ●印刷機の破損に対しては、メーカーに修理を依頼、また上 水が復旧するまでは協力会社に印刷・製本業務を委託。 従業員数:73名 代表取締役社長 ●制 作部のある目黒事業所建屋の一部損壊、印刷機の破損、 ●制 作データは本社以外でも作業できるように各拠点でも でBCP文書を完成させること ができましたが、実際の災害 においては、想定外の状況も 起こると思います。指揮命令 系統を明確にし、臨機応変に バックアップを取り、使用頻度の低いデータに関しては、 対応できるような体制を整備 別途外部バックアップ体制を整備することとした。 していきたいと思います。 048 生産拠点の連携で、石けんの自社ブランドを守る 松山油脂株式会社 事業概要 1909年石炭商社として創業し、戦後 対象事業 石けん製造販売 に石けん製造業へ転換。昔ながらの釜 ▶ BCPの概要 焚き製法による石けんづくりを継承し ながら、近年はスキンケア製品など幅 広い化粧品の製造販売を展開。 対象リスク 東京湾北部地震 ●有事の際は、中核となる「釜焚き製法」による石けん製造 と在庫製品の出荷を優先。取引先の被害情報を収集し、生 産計画を立案する。 執行役員 営業企画部部長 下島 潤 ▶ 策定を終えて ●業務に必須である社員の負傷・出社困難、工場設備及び各 会社の現状を点検し、設備や 種データを格納しているサーバやデータの破損等を想定。 都市ガスなどの経営資源のリ ●安否確認システムを用いて社員と連絡を取り、近隣に居住 スクを知り、その対応策が見 設 立:1930年6月(創業1909年) のスタッフと他拠点からの応援で人員を確保。設備が被災 えてきました。従業員の災害 資 本 金:1,800万円 した場合は、協力会社との連携による早期復旧を目指す一 対応力を向上させるとともに、 方、石けん素地の緊急調達、富士河口湖工場での代替生産 工場間の連携強化のため、墨 を実施。情報システムへの被害に対しては、他拠点でのバッ 田工場から富士河口湖工場へ クアップデータを活用し、代替のノートPCで対応。 BCPの展開を進めます。 会社概要 称 号:松山油脂株式会社 所 在 地:東京都墨田区東墨田2-17-8 従業員数:160名 代 表 者:代表取締役社長 松山 剛己 URL:http://www.matsuyama.co.jp/ 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 29 Case Study 製造業 049 グループの連携による迅速な事業再開 株式会社村田金箔 事業概要 対象事業 箔材販売・印字販売・特殊フィルム販売 純金箔・蒔絵材料の製造販売を行う。 1865年に創業し、現在は、 特殊印刷 対象リスク 東京湾北部地震 の箔押加工用転写箔やホログラムなど ▶ BCPの概要 加飾・美粧の素材メーカーとして「光る」 素材を幅広い顧客に提供している。 務の生産・出荷への対応を優先。 会社概要 称 号:株式会社村田金箔 所 在 地:東京都文京区大塚3-21-4 設 立:1966年3月(創業1865年) 資 本 金:5,000万円 従業員数:64名 代 表 者:代表取締役社長 村田 淳 URL:http://www.murata-kimpaku.com Case Study 常務取締役 ●発災後は要員確保、取引先の状況把握と納期確認、仕掛業 石川 雅文 ▶ 策定を終えて ●必要となる箔材の損傷、加工設備の損壊、顧客データや業 策定メンバーの間で問題意識 務プロセスの管理データ等を格納した情報システムの使用 を共有することができ、組織 不可、仕入先・外注業者の同時被災等によって、東京本社 としてやるべき課題が明確に から製品を出荷できない状況を想定。 なりました。今後は、その課 ●東京本社では設備の復旧に専念し、大阪本社・静岡営業所 題に取り組んでいくことが大 で優先業務を代替。仕入先等は関西地域の業者を利用。情 切と考えています。継続と改 報システムは平時より相互にバックアップを取っておく。 善を続けて当社らしいBCPを 作り上げていきます。 050 他社にないパテ・塗料の供給責任を果たす メーコー株式会社 事業概要 対象事業 下地処理材(パテ)・仕上塗材の製造、販売 建築用パテ、仕上塗料の製造・卸を営む。 職人のミリ単位の薄付塗装を可能にす 対象リスク 地震 るパテ、塗料を開発する技術力が特色。 ▶ BCPの概要 短納期、少量生産等を含めきめ細かい 顧客対応を実現している。 会社概要 称 号:メーコー株式会社 設 立:1941年3月 資 本 金:5,000万円 従業員数:58名 代 表 者:代表取締役社長 大場 博之 ▶ 策定を終えて 同時被災による原材料の調達困難等を想定して対策を検討。 計画を立てることはできました ●受注、調達、製造、調色の各業務と従業員のスキルを整理し、 が、まだBCPの骨組みができ た段階にすぎませんので、今後 ●設備の損傷に対しては予備設備や他の製造ラインの設備を は全社的な取組としてブラッ 活用してラインを再構成する。製造用の水は、上水、井戸 シュアップし、演習・訓練など 水の使用不可を想定し、備蓄及び緊急購入で対応。 の実践により肉付けして、実効 ●原材料仕入先が同時被災した場合は製造メーカーから直接 URL:http://www.meikoh.com 大場 博之 任がある。被災による人員の不足、設備の損傷、仕入先の 人員不足時も代替できる体制を整備。 所 在 地:東京都東村山市久米川町5-33-11 Case Study 代表取締役社長 ●他社製品での代替が利かない製品のため、顧客への供給責 購入できるようなルートを開拓する。 性の高い機能するBCPにして いきたいと思っています。 051 他拠点代替サーバへの切替えで供給責任を果たす ヤマキ電気株式会社 事業概要 「高度な技術と高い信頼性」をモットー に、プロ用オーディオ機器、監視・制 御システム、EMS分野の製品を製造。 モバイルソリューション分野でも製品・ サービスを提供している。 対象事業 EMS事業 対象リスク 東京湾北部地震 ▶ BCPの概要 ●自社グループ内の主力事業であるEMS事業を選定。 ●被災直後の営業担当者の出社困難については、在宅勤務によ り、会社支給の携帯電話を使用して顧客と納期調整を行う。 代表取締役社長 八巻 國博 ▶ 策定を終えて ●本社サーバの損傷により種々業務を一貫管理している生産 自衛消防隊等、単独で運用さ 管理システムが停止すると、工場の生産も停止してしまう れていた種々の体制をBCPと ため、工場にバックアップサーバを設置し、被災時は代替 して統合することができ、会 設 立:1937年9月 機として切替える。生産管理用データは定期的にバックアッ 社として統制の取れた対応が 資 本 金:5,000万円 プサーバに保存し、復旧時に活用する。 可 能 と な り ま し た。 今 後 は、 会社概要 称 号:ヤマキ電気株式会社 所 在 地:東京都目黒区下目黒3-7-22 従業員数:93名 代 表 者:代表取締役社長 八巻 國博 URL:http://www.yamaki-ec.co.jp 30 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 ●停電による本社PCの使用不能については、発電機からの給 社内への周知徹底と他工場・ 電で対応し、バックアップサーバへのアクセス及び部品登 他事業への水平展開を図って 録用のCADの使用を可能とする。 いきます。 Case Study 052 3工場連携でチョコレート菓子の供給を継続 有楽製菓株式会社 1955年に創業し、チョコレート菓子 対象事業 菓子製造販売事業 の製造販売を行う。チョコレートバー 対象リスク 多摩直下型・立川断層帯地震 の分野を中心に発展し、テーマパーク ▶ BCPの概要 用商品にも展開。東京・豊橋・札幌に 生産拠点を持つ。 会社概要 称 号:有楽製菓株式会社 所 在 地:東京都小平市小川町1-94 設 立:1959年2月(創業1955年) 資 本 金:1,140万円 従業員数:273名 代 表 者:代表取締役社長 河合 伴治 URL:http://www.yurakuseika.co.jp Case Study 製造業 事業概要 代表取締役社長 ●納期・価格・品質要求が高い商品の生産計画・原材料の購買、 河合 伴治 生産及び出荷と、顧客の被害状況や要望を把握するために ▶ 策定を終えて 顧客サポートを優先して復旧する。 短期間で当社の現状を反映した ●従業員の負傷、製造ラインの半数停止、各工場への原材料 入荷停止、首都圏の仕入先・外注先拠点の同時被災を想定。 BCPが策定できました。最後 に演習を実施し、当初よりプロ ●発災直後は従業員の安否、社内外の被害状況を確認。要員不 ジェクトメンバーの災害対応力 足の場合は他工場に技術者支援を要請する。ITシステム内の が向上したことを感じ、心強く 在庫・受注情報については、バックアップデータの活用及び 思っています。今後は会社全体 他拠点のサーバに切り替えて対応。3工場と仕入先、外注先 に広げていく予定です。 との情報共有を図り、原材料調達と物流手段を確保する。 053 工場に受注、購買業務を切替え、製造体制を確立 リプロントーワ株式会社 事業概要 貯留槽やマンホールに使われるプラス 対象事業 プラスチック製品の製造事業 チック原料、複合素材の造粒・販売と 対象リスク 東京湾北部地震 成形品の製造・加工業。東京本社、名 ▶ BCPの概要 古屋営業所、千葉工場を構え、物流を 含めたトータル的な提案を行う。 を対象とした。 称 号:リプロントーワ株式会社 所 在 地:東京都中央区日本橋堀留町1-1-13 春日部 武 ▶ 策定を終えて ●従 業員の出社困難、試験機器やIT機器の全損、製品在庫・ 会社概要 代表取締役 ●売上の50%を占め、利益率の高いプラスチック製品の製造 仕掛品・原材料在庫の破損を想定。 策定作業の過程でできること、 できないことが明確に分類さ ●発災後、徒歩、自転車で出社可能なスタッフが被害状況を れました。今後はそれぞれの 設 立:1984年7月 確認。名古屋営業所と顧客や仕入先の被害状況確認のため、 部署が業務を立ち上げるため 資 本 金:9,600万円 あらかじめ緊急連絡先や手順を共有化する。 に必要なことを明瞭簡潔に手 従業員数:88名 代 表 者:代表取締役 春日部 武 URL:http://www.lyprone.com/ Case Study ●被害状況をもとに千葉工場で優先度を懸案して生産計画を 立て直す。電力復旧後、稼働可能な装置で製造を再開する。 順化し、対応できる体制作り と実効性が身に付くように訓 練していきたいと考えます。 054 養生材の早期出荷再開で災害時にも社会に貢献 株式会社LINK PLANET 事業概要 工事や災害時・イベント等の仮設材と 対象事業 軽仮設敷板事業 して、従来の養生板より頑丈かつ軽量 ▶ BCPの概要 な樹脂製のリサイクル養生材等を製造。 大手ゼネコンや官公庁、イベント企業 等に販売・レンタルしている。 対象リスク 東京湾北部地震 ●災害時の製品の緊急出荷対応や早期の生産立上げ要求に応 えるため、在庫品と新規生産品の出荷対応を中心に策定。 ●協力会社(工場・倉庫)と顧客の被害状況確認のための通 代表取締役 岡田 賢治 ▶ 策定を終えて 信手段、緊急出荷のための在庫品、出荷・生産指示等の的 災害時にも役立つ製品の提供 確な社長判断が必要なため、電力・通信等のインフラダウン、 は、社会の要求に応えていく 在庫の散乱、社長の被災等を想定。蓄電池・発電機による ことにもつながります。今回 設 立:2004年4月 電力確保と携帯電話による通信ルールの確立、在庫確認手 の策定により、会社としての 資 本 金:2,000万円 順の確立、出荷納品指示や製造管理を社員が代行するため 実行力が向上しました。事業 の教育等の対策を検討。 の見える化や年間経営計画と 会社概要 称 号:株式会社LINK PLANET 所 在 地:東京都中央区日本橋小網町13-8 従業員数:6名 代 表 者:代表取締役 岡田 賢治 URL:http://www.linkplanet.co.jp/ ●発災後、仮設施設への製品提供を円滑に行うため、自治体 等との事前協議を行う。 の整合性も確認でき、経営基 盤確立にも役立ちました。 平成 25 年度 東京都BCP策定支援事業取組事例集 31
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