業績の概況 1.経営方針 (1)グループ経営の基本方針 当社グループは、「これからの資源循環型・高度情報化社会の中で、顧客の立場に立って、ユニークな素材・製品・サービスをシステム化し、 提案・提供していくことにより、世界有数の企業グループ」になることを長期ビジョンとして掲げ、その実現のために、「グローバル・スタン ダード経営」 、「トータル・ポートフォリオ・マネジメント」 、「コア・コンピタンスの創造・育成」、「イノベーションの追求」の4つの基盤とな る考え方に基づいて、グループを挙げて、経営革新、事業構造の改革に取組んでおります。 (2)中長期的なグループ経営戦略及び対処すべき課題 当社グループは、厳しい経済情勢及び時代の変化に対応しうる、強靭な経営基盤の確立と企業価値の最大化に向けて、以下に重点を置いてグル ープを挙げて改革に取組んでおります。 事業の選択と集中 当社グループは、事業の見直し、再編、整理に積極的に取り組むとともに、銅事業、切削工具・部品事業、電子材料事業をコアビジネスとして 位置付け、重点的に経営資源を投入して強化を図っております。また、今後の当社グループの戦略分野として、情報通信・環境ビジネス等の将 来を担う事業の育成を図っております。 当社グループでは、その具体的取り組みとして当中間期には、当社と神戸製鋼所社で神鋼コベルコツール社の買収について基本合意、当社、三 菱伸銅社及び神戸製鋼所社の 3 社間で伸銅事業について提携関係を進めていくことを合意、また、当社、三菱マテリアルシリコン社及び住友金 属工業社の 3 社間で次世代シリコンウェーハ事業の製造・開発について提携した他、今後発展が期待される移動体通信事業や家電リサイクル事 業への参入を決定しました。 財務体質の強化 当社グループは、有利子負債削減を図るため、投融資の抑制、売掛債権の流動化、棚卸資産の圧縮、不動産の売却等を進めております。 人的資源の効率化 当社グループは、重要な経営資源である人材を最大限有効活用していくため、人員のスリム化、人件費の適正化、能力主義人事システムへの転 換を図っております。 (3)グループの経営管理組織の整備等に関する施策 当社グループでは、意思決定の迅速化、効率的な事業運営、有機的なグループ経営を追求するため、昨年戦略と執行の分離を目的として、当社 に経営会議と経営企画室を設置したのに続き、本年6月社内カンパニー制を導入し、これに伴い各カンパニーの経営監査を行う考査部並びにグ ループ経営を強化するための関連事業部を設置するなどの諸施策を順次実施しております。 2.経営成績 (1)当中間期業績の概況 当中間期におけるわが国の経済は、民間設備投資の低迷が続いたものの、政府の大規模な経済浮揚策の効果により住宅投資及び個人消費が改善 するなど、ようやく景気回復の兆しが現れつつあります。一方、海外においては、米国経済が高成長を維持するとともに、アジア経済も一部地 域を除き回復基調にあります。 当社グループを取り巻く事業環境は、円高傾向や主要金属価格の低迷に加え、土木・建築、自動車、家電等向けの製品需要が低調に推移しまし たが、長く不振が続いた半導体関連製品の需要がやや回復したほか、飲料缶需要が堅調に推移しました。 このような状況の下、当社グループでは、人員・人件費の削減、組織・制度の改革、生産の効率化、諸経費の節減のほか、不採算事業の整理、 資産の売却など事業体質強化のための諸施策を鋭意実施してまいりました。その結果、当中間期の売上高は 4,660 億 65 百万円(前年同期比 502 億 96 百万円減)、営業利益は 94 億 26 百万円(同 19 億 87 百万円増)、経常損益は 31 億 77 百万円の損失(同 43 億 33 百万円減損) 、当期純損 益は 80 億 79 百万円の損失(同 206 億 42 百万円減損)となりました。 セグメント別の概況 (金属製錬部門) 金属製錬部門につきましては、売上高は、海外子会社の操業開始及び連結対象会社の増加による増収があったものの、銅、金などの主要金属価 格の下落影響が大きく、1,028 億 99 百万円(同 150 億 78 百万円減)となりました。営業利益は、円高及び買鉱条件の悪化による製錬マージン の減少等により、7 億 85 百万円の損失(同 43 億 71 百万円減)計上となりました。 (セメント製品部門) セメント製品部門につきましては、官公需は比較的堅調に推移しましたが、民間需要は設備投資冷え込みの影響により低迷し、また生コン、セ メント二次製品、建材等セメント関連製品の需要は全般的に低調に推移しました。売上高は、昨年 10 月に宇部三菱セメント社に販売・物流部 門を譲渡した影響を受けたことにより、784 億 92 百万円(同 158 億 4 百万円減)、営業利益は、40 億 7 百万円(同 3 億 57 百万円増)となりま した。 (金属加工製品部門) 金属加工製品部門につきましては、売上高は、主要ユーザーである自動車、電機業界等の不振と円高の影響から、1,644 億 1 百万円(同 7 億 56 百万円減)となりました。営業利益は、不採算事業からの撤退及び設備投資抑制等のコストダウンにより、89 億 31 百万円(同 48 億 03 百万円 増)となりました。 (電子材料製品部門) 電子材料製品部門につきましては、半導体市況が回復基調に転じたことからシリコンウェーハの需要が増加し、また携帯電話市場の活況により チップサーミスタの販売が増加しましたが、シリコン関連製品中心に価格が前年比で大幅に下落したため、売上高は 640 億 71 百万円(同 89 億 84 百万円減)となりました。営業利益は、コストダウン等に努めたものの、26 億 80 百万円(同 10 億 6 百万円減損)の損失計上となりました。 (その他部門) その他の部門は、不動産事業及び土木・建築関連事業の不振に加え、不採算事業整理等の影響により、売上高は 741 億 61 百万円(同 240 億 68 百万円減)、営業利益は 17 億 59 百万円(同 20 億 63 百万円減)計上となりました。 (2)通期の見通し 今後のわが国経済の見通しは、政府の景気刺激策に支えられて実質成長率が3年振りにプラスに転じると予想されますが、当社グループを取り 巻く事業環境は、民間設備投資の不振、主要製品の市況低迷、為替の円高傾向など先行き予断を許さない状況が続く一方、シリコンウェーハを 中心とする半導体関連製品需要は回復に向かうものと期待されます。 通期の業績につきましては、グループ挙げて業績改善策を実施することにより、売上高 9,750 億円、経常利益 50 億円、当期純利益 25 億円を予 想しております。 コンピュータ 2000 年問題対応状況について 1.取組み方針 当社グループでは、コンピューター西暦 2000 年問題(以下、2000 年問題という)を、業務継続性の維持及び取引先・顧客対応の面で重要事 項と認識し、社内情報システム、生産システム並びに製品全般にわたり、グループ企業全体を含めた重要プロジェクトとして対策を進めており ます。 2.取り組み体制 当社では平成 9 年から、情報システム部門を中心に 2000 年問題への対応を進めてまいりましたが、本年 4 月には、取締役副社長及び関係部 長にて構成する「2000 年問題対策チーム」、実務担当者の連絡会議及び各部門・事業所における対策チームを設置し、全社及びグループ全体に おける取組み体制を強化しております。 3.対応の進捗状況 当社ではグループ企業に対して、 「2000 年問題対策チーム」によるアンケート等により対応の進捗状況を把握しており、必要に応じ指導等を 実施致しております。特に、当社及び主要子会社の社内情報システムについては、本年9月までにテストを含め対応を完了しており、問題が発 生する事はないと確信致しております。 4.危機管理計画 2000 年問題による不測の事態が発生した場合は、グループ各社内外への影響を最小限にとどめることを基本方針に、万一の不測の事態に備え、 危機管理体制(緊急連絡網の整備、年末年始の関係者待機など)の策定を行っています。 比較連結貸借対照表 比較連結損益計算書 比較連結剰余金計算書 連結会計方針に関する事項 セグメント情報
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