背景1 CREATE SDS 現在、日本の国民医療費は年間34.1兆円(平成20年)となり、 年々増加傾向にある。医療費削減の政策として、国は セルフメディケーションを推進している。その推進の先駆け として薬事法改正において販売制度が見直された。 セルフメディケーション推進 スイッチOTC化 2009年6月 薬事法改正 <一類新販売制度> さらなるスイッチOTC化 OTC市場の拡大の可能性が大きい CREATE SDS 1 背景2 CREATE SDS 一般用医薬品の販売制度 【趣旨】 リスクの程度に応じて専門家が 関与し、適切に情報提供される 実効性ある制度を構築する。 【クリエイトの取り組み】 一般的な説明文書と共に、独自の チェックシートを使用している。 ①短時間で必要事項の確認が可能 ②リピーターにも対応出来る工夫 (★の記載) ③薬剤師により個人差が生じない 確実な説明が可能 CREATE SDS 2 背景3 CREATE SDS 第一類医薬品販売時における説明の有無に関する実態調査結果 (株)インテージリサーチ調べ 50.50% 購入前に文書を用いて詳細な説明あり 7.10% 購入前に文書のみ渡された 購入前に口頭のみの説明 22.50% 購入前に説明なし 19.80% 併用薬聴取時の顧客の反応に関する調査結果 (第一類医薬品販売時でのアンケート結果より) 自ら併用薬をお話 併用薬を聴取したらお話 併用薬を聴取したら渋々お話 聴取拒否 CREATE SDS 5名 182名 10名 52名 自ら併用薬を話してくれた 顧客はわずか5名のみと 少ない 3 背景4 CREATE SDS 高齢化が進むにつれて サプリメント使用者が増加 する可能性が考えられる ※2009年度社会薬学会 【調剤薬局における処方薬剤および健康食品の併用に関する報告】より CREATE SDS 4 目的 CREATE SDS 問題点 ①医薬品およびサプリメントの購入者は 服用薬を自ら相談する人が少ない ②調剤服薬指導時、医師に医薬品および サプリメントの併用を伝えていない患者 が多く見受けられる そこで・・・ 市販薬およびサプリメント購入時における専門家への 相談状況について調査し問題点や課題を抽出する CREATE SDS 5 方法1 当社調剤薬局40店舗において 以下の項目を調査した CREATE SDS アンケートのお願い お客様のお薬の使用状況や、購入時の状況を教えていただき、 今後の接客に役立てたいと考えております。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご協力いただければ幸いです。 該当するものに○または記入をお願いします。 ①性別 男 女 ②現在服用・使用しているもので該当するものに○をつけて下さい。 調査期間 平成22年6月14日~6月20日の7日間 各薬局において調査を行った 処方薬 市販薬 サプリメント 健康食品 ③お店で薬又は健康食品を購入する時相談するとしたら 誰に相談したいですか?または、何を参考にしますか?(複数回答可) 医師 薬剤師 登録販売者 その場にいた店員 友人 雑誌 インターネット CM その他( ) ④実際に購入する際相談されたことはありますか? 聴取項目 ① 性別 ② 現在使用中の医薬品、サプリメント および健康食品 ③ 購入時に相談したい相手と参考にしたい物 ④ 購入時相談経験の有無 有⇒⑤相談相手の確認 無⇒⑥相談しない理由 ⑦相談する際に聞きたい項目 有 → 質問⑤へ 無 → 質問⑥へ ⑤ ④で「有」の方は誰に相談しましたか? 医師 薬剤師 登録販売者 その場にいた店員 友人 その他( ) ⑥ ④で「無」の方はなぜ相談しなかったのですか? ・欲しい商品が決まっており相談する必要がなかった ・相談する人が売り場にいなかった ・時間がなかった ・一時的な服用だから ・その他( ) ⑦相談できるとしたら何を聞きたいですか? ・飲み合わせの可否 ・おすすめ商品の紹介 ・他の商品との違い ・どれが一番売れているか ・その他( ) ご協力ありがとうございました。 CREATE SDS 6 方法2 CREATE SDS 当社ドラッグストア11店舗において 以下の項目を調査した 調査期間 平成22年7月1日~7月23日の 期間に健康相談会実施店舗に おいて調査を行った 【健康相談会とは】 血管や骨の健康状態を簡単に チェックし個別に相談できるように、 定期的(1回/1~2ヶ月)に 当社ドラッグストアにて開催している。 聴取項目→方法1と同様 CREATE SDS 7 結果1 CREATE SDS OTC購入時における相談の有無 8.3% 回答なし 41.5% 107人 OTC購入の際、専門家に 相談する人は半数に満たない 相談した人 相談してない人 50.2% 534人 ※相談の有無について男性の方が女性に 比べて少し相談率が低い傾向にあった 相談率=男性38% 女性48% 647人 n=1289 性別 アンケート調査場所 男 健康相談会 29.3% 318人 378人 女 70.6% 911人 CREATE SDS 24.7% 調剤薬局 75.3% 971人 *結果1~5の アンケート対象 8 結果2 CREATE SDS OTC購入時における相談相手 (処方なし) (処方あり) 5.3% 結果1の相談した534名に聴取 20.9% 11.1% 10.3% その他 医師 その他 医師 店員 31人 60人 6.7% 8.9% 店員 5人 3人 4人 121人 薬剤師 33人 薬剤師 368人 63.4% n=580 73.3% n=45 実際の相談相手は処方の有無に関わらず、薬剤師が半数以上となっている CREATE SDS 9 結果3 CREATE SDS 相談したい相手 12.4% CM、ネットを参考95人 5.4% 19.5% 友人 220人 医師 345人 13.1% 店員 232人 薬剤師 登録販売者76人 4.3% 805人 45.4% n=1773(複数回答含む) ・実際の相談相手と比較すると医師の割合が多い ・医師に相談したいが実際には相談できないと考えられる CREATE SDS 10 結果4 CREATE SDS OTC購入の際に相談しない理由 400 n=647 (実際に相談しなかった人対象) 300 人数 200 100 0 指定買い 人がいない 時間がない 一時服用 その他 理由 ・相談しない理由は「指定買い」が多数を占めていた ・「人がいない」および「時間がない」など人的および 時間的要因を理由とする人は100人にも満たなかった ※指定買い・・・あらかじめ競合品と比較、選定し情報を入手し自身で 選択した商品を購入すること CREATE SDS 11 結果5 CREATE SDS OTC購入の際に相談したい内容 人数 700 600 500 400 300 200 100 0 n=1636 (複数回答含む) 飲み合わせの可否 おすすめの商品 他の商品との違い 理由 どれが一番 その他 売れているか 相談の有無に関わらず飲み合わせの可否について関心を持つ 顧客が最も多かった CREATE SDS 12 考察1 CREATE SDS ●病院の受診有無に関わらず相談相手は薬剤師が多い(結果2より) ●相談希望が医師でも実際は従業員に相談している(結果3より) 病院 薬局・薬店 【考えられる理由】 【考えられる理由】 ①医師の敷居が高いと感じる人がいる ①気軽に声をかけられる ②予約がいらない ②病院ではゆっくり相談できる時間がない ③治療以外の健康管理は相談しにくい ③他の患者がいないので気兼ねなく話せる ④時間に制限がない ⑤全般的な健康管理の相談が可能 生活者に一番身近に存在する相談者は地域の薬局や薬店に勤める 薬剤師!医師にできないことをフォローすることが大切!! CREATE SDS 13 考察2 CREATE SDS ●OTC購入の際、相談しない理由として指定買いの顧客が多い(結果4より) ●短期間なら問題ないと自己判断している顧客がいる(結果4より) ●飲み合わせの可否を知りたい顧客も多くいる (結果5より) 指定買い 一時服用 飲み合わせの可否は気にしているが 「指定買い」だと確認が疎かになる 事が多い 【考えられる理由】 ①買うことのみが目的になってしまう ②自身の商品情報のみで安全と 思い込んでいる ③サプリメントは影響ないと思い込んでいる 飲み合わせの可否は気にしているが 「一時服用」だと心配ないと判断する 【考えられる理由】 ①一時的だと影響が無いと考える ②一時的に治療薬を止めれば服用可能と 判断する ③サプリメントは影響ないと思い込んでいる 適切な服用をしてもらう為に 専門家に相談してもらう事が大切である!! CREATE SDS 14 今後の課題 CREATE SDS 購入者への取り組み ●薬局やドラッグストアには専門家がいることをアピールする ●市販薬・サプリメントを買う際には専門家に相談する必要性を説明する →「どちらでもいい、しなくてもいい」から「しなければならない」へ!! ●市販薬・サプリメントの購入についても医師への報告の重要性を説明する 専門家としての取り組み ●投薬、接客時の併用薬および医師報告の有無について確認を徹底する ●投薬、接客時に併用薬の確認および医師への報告を推奨する ●売り場作りの工夫 (例)注意喚起のPOP設置 ●専門家による正しい知識の習得および情報提供 CREATE SDS 15
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